無線LANは法人であっても個人宅であっても種類には違いはないで。種類というのは契約する業者のことで、また回線の規格にも違いはありません。回線を分断して子機ごとに管理するようなことは可能です。個人の場合は子機で回線を分断する必要性はないでしょうが、法人であればやっているところも多いでしょう。これはセキュリティの問題もありますし、一か所にアクセスが集中する状況を避けるという目的もあります。無線LANの設定は簡単です。端末ごとの設定はマニュアル通りに接続するだけですし、大元の回線終端装置の設定などは業者がやってくれます。と言ってもこれも特別難しいことをするわけではなく、無線LANとインターネット側の接続設定をしています。そして法人は無線LANに接続します。
インターネットの仕組みがわかれば無線LANもわかる
インターネットというと仮想の空間に情報がばらまかれている感じがします。そして、最近はクラウド化などの概念もあるので、混乱している人が多いでしょう。しかし、実際はすべて物理的なハードのなかに情報が保存されており、そこに世界中からアクセスできているだけです。すべてと言っても一般にはアクセスできない情報もありますが、そういうものはだいたいサーバーが特別に設置されているものです。サーバーというのは大型のコンピューターのようなもので、ここに普段インターネットで見ているページが保存されています。そしてこのサーバーも互いにつながっており、すべてがつながっているからインターネットが成り立ちます。個人のパソコンはこのサーバーのなかのどれかにアクセスしてページを見ているのです。
クラウドとはいったいなんのことなのか
無線LANの種類がどうとかいっても、そもそもインターネットの仕組みがなんとなくでも頭の中にないからこそよくわからなくなるという場合が多いです。サーバーがつながってすべての情報がインターネットとして成立しているという話は上述した通りですが、そこで問題になることは、ではいったいクラウドの概念はどこで出てくるのかということです。実はクラウドというのは個々のサーバーの上に仮想的に空間を割り当てたものです。仮想的なので、実際にデータが宙に浮いているわけではなく、サーバーの容量はもちろん食っています。サーバーの容量を食っているのですが、パソコン側からアクセスした際に、あたかも別の仮想的なサーバーにアクセスしているような感じになるということです。要するにサーバーを分割しているだけです。